大人の女性用風俗【3040】 SANMARU YONMARU

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03/11 11:10 UP! あれから13年…続き湫(シュウ)(29歳)

湫(シュウ) あれから13年…続き

前回の続きです。 

前の日記を読んでから 

こちらを読んでくださると幸いです。 

 

 

 

僕らはとりあえずバスに戻ろうと 

ワールドバザールに向けて走り始めた。 

 

 

15時15分頃 

突然目の前に地面(アスファルト)の波が 

こちらに向かって押し寄せてきた。 

人生で経験したことがない 

アニメの世界でしか起こりえないと思っていたことが 

目の前で起きていた。 

 

 

僕たちの真下を波が通り過ぎていく。 

 

 

キャストさんに 

「しゃがんでください!」と 

指示を出され、しばらくしゃがんで身を守った。 

 

 

揺れが収まってからワールドバザールに 

向かったが、建物に亀裂が入った為 

閉鎖することになったアナウンスが流れる。 

 

ここから約3時間パーク内に閉じ込められたが 

キャストさんの数々の対応の素晴らしさに感動した 

のを今でも覚えている。 

 

 

退路を絶たれたとき、突然の雨が降り出す。 

 

 

当然雨予報ではなかったため、 

傘を持っている人は少なかった。 

 

しかし建物にも入れないため 

雨宿りできる場所もない。 

 

 

それをいち早く察知したお土産屋さんのキャストさん 

 

 

お店の中にある 

商品の傘を外に並べ始め 

キャストさんが一人一人に丁寧に手渡しで 

渡しにきてくれた。 

 

僕が受け取った時はお姉さんが、 

「これ使っていいから風邪引かないようにね! 

女の子達守ってあげてね!」 

と一言添えて渡してくれた。 

 

 

自分だって怖かっただろうに 

手を震わせながらも渡してきてくれて 

引きつった笑顔は今でも覚えている。 

 

不安だったと思う。 

きっと大学生ぐらいのキャストさんで 

家族の安否確認や被害状況等分からないまま 

でも仕事を全うしなければならない。 

夢を壊してはならない 

助け合って乗り越える強い信念で 

身体を鼓舞しながら働いていたんだと思う。 

 

 

その感情が15歳の僕ですら感じるほど 

緊迫した空気の中キャストさんは 

一人一人に笑顔で安心安全を提供し続けていた。 

 

 

安全確認が済んだお土産屋さんを随時解放し 

雨宿りができるようにしてくれた。 

子どもが「おなかすいた」と母親に嘆いている所に 

キャストさんがお店にあるお菓子をその場で開けて 

「はいこれ!ミッキーが元気になる魔法をかけて 

くれたお菓子だよ!これ食べてママを守ってあげてね!」 

とクランチチョコを何個か渡した。 

 

 

ネームタグにはトレーナーピンとスピリットの金 

(当時はその意味を知らなかったがはっきり覚えている) 

 

その人は独自の判断で 

お菓子を開けて渡した。 

会社の財産であることは間違いないため 

勝手にしてはいけないことかもしれない。 

 

SVがその後来て事情を説明していたが 

SVはその人の行動に拍手して、 

ほかの全てのキャストに今目の前にある 

お菓子を開けて渡してきてと指示を出した。 

 

 

ディズニーのキャストさんの判断、上の人間が 

その行動に対して 

「勝手なことするな!」 

ではなく「素晴らしい判断だと思います。」 

と拍手していたところを見て 

僕は大人になったらディズニーのキャストになりたい。 

と心の底から思った。 

 

 

「寒い」という声が聞こえたら 

カイロを渡してあげて、 

子どもにはブランケットを準備し 

食べ物は随時配りに来てくれた。 

 

 

本当にあの時のあの対応がなければ 

ディズニーでのトラウマをみんな払拭できなかった と思う。 

 

 

本当に一人一人の行動が 

誰かに指示されたものではなく、 

ゲストの気持ちを考えて行動する 

ホスピタリティ精神溢れる行動だった。 

 

 

 

僕は大学生になってすぐに面接を受けにいき 

お土産屋さんを第1候補にして、それ以外は 

書かなかった。 

 

 

あの時の感動を僕は与える側になりたいと 

思ったから。 

 

 

それから4年間 

お土産屋さんで働きました。 

沢山のゲストから手紙を貰い、後輩や先輩とも 

仲良く、キャストライフを過ごしました! 

 

 

 

最後になりますが、 

あの時の自分の恐怖の体験とテレビで流れた映像 

一生忘れることはないでしょう。 

 

しかし 

 

あの時の感動や人に対する思いやりの気持ち 

共に乗り越えようとする気持ちもまた

同じように 

これからも一生忘れることはないでしょう。 

 

 

 

13年経っても、あの時のまま心が動かない人も 

ディズニーの魔法がかかって

少しずつ歯車が前に 

進んでいくことを願っています。 

 

 

 

 

 

長い日記になりましたが 

最後まで見て下さり

ありがとうございました!! 

ディズニーが素晴らしい所であることを 

少しでも多くの人に伝わったら嬉しいです。 

 

 

 

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